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2008-09-27  category:  生活の雑記

[雑記]盲導犬になれなかった犬。




動物が好き。
公園に赤ちゃんと散歩中の犬がいたら
犬のほうに目が行くほう。

 


ある時
「この前あそこのバス停にいたよね??」
と聞かれて・・
さほど親しくもない人が私をどうして発見したのか、、と思った。
バス停にいた野良犬に話しかけてたのだとか・・
「あんなとこで犬に話しかけてる人、△さんしかいないでしょ」って(・・;)





kit32.gif 



自分がかおすけを公園に連れて行って遊ばせてると
うさぎの散歩が珍しいので
たいてい人が寄ってくるんだけど
親子連れ3人で「うさぎのダンス」?をり付きで踊られたことがある。。
私も他人から見たらこんな感じ?
少し焦った(・・;)


かおすけ連れで渋谷駅前東急の入り口で
おじさんから
「バスケットの中にいるの、ねこ?」
とか聞かれて
「うさぎです」
と答えた。

おじさんから昔山の中に住んでいて、クマに襲われて一命を取りとめたこと、
その傷跡が今もある話を1時間くらい聞かされていると
人だかりができてしまった。
「うさぎがいるんだって・・」と。


「うさぎは臭くないの?」の質問に
かおちゃんは証拠として
皆さんにくんくん臭いをかいでもらって証明したのでした。
(いい香りがします。トイレさえちゃんと手入れしてれば)





そんな私なので、周りのひとから動物情報をもらうことも多いです。
仕事先で「動物保護センターがあるから、帰りに寄って来たら?」とか。
以前に社員だった会社でもSEから
「お客さんのところに犬がいるから、今度△さん行ってみたら?」
と言われたことがありました。




ガソリンスタンド専用posシステムの会社だったので
当然お客さんはガソリンスタンドさん。
出かけるついでに給油がてら寄ってみました。

車から出て事務所のほうに行ってみた・・
置いてあるソファを2頭の大型レトリバーが占領していた!!
わぉ!って感じ★




wanko1.gif

犬の嫌いな人から見たら、座るの無理(-_-#)
ってくらいの、毛だらけソファ(笑)

入って行くなり1頭はwelcomeモード。
人懐こい目で迎えてくれた。
2頭とも白いレトリバー、顔もそっくりで兄弟みたい。
1頭とじゃれているともう1頭が近寄ってきて・・という感じ。

 
「毛だらけですみません。服に付きませんか?」
と言われて
「大丈夫ですよ」
とお伝えした方がスタンドの奥さんのようだった。

「いつもSEがお邪魔している会社のもので・・」
とごあいさつをした。


いつも、スタンドでご一緒なんですか?
などとお話していると
奥さんがいろんなことを話してくださいました。





盲導犬の活躍や、その数がまだまだ不足していること。
盲導犬になる前の子犬を家庭で育てるパピーウォーカーという役割や
引退した盲導犬の老後のお世話をするボランティアのことなど。

ここを訪れた後からも耳にしたりすると、その度にこの日のことが浮かびます。



盲導犬になる候補の子犬をボランティアで
パピーウォーカーという役目を果たすご家族の中で
10ヶ月ほど預かります。
人とのあたたかい関わりと愛情のもと育てるのだそうです。
そこのスタンドさんがパピーウォーカーとして1頭の子犬を育てたのだそうです。

10ヶ月過ぎたら盲導犬の訓練をするためにセンターに返すとわかっていても
情がわいてしまって、お別れはかなりつらいとのことでした。
 
私もお話を聞くまで、盲導犬は訓練したらいつかはなれるのかな、くらいに思っていました。
でも、実際の盲導犬の訓練を受けて活動できるようになる犬はとても少ないらしいです。


元からの性格とか
おとなしくて判断力がいいとか
我慢強いとか
盲導犬向きかどうかがあるらしくて、
家庭で飼われていたらおちゃめな性格も盲導犬にとっては不向き
・・となってしまうことも多いらしくて。

実際、10頭いても2、3頭くらいとか。
ほとんどが盲導犬にはなれずに終わるらしいです。



 
奥さんはどうしても様子が気になって訓練センターに行ってみたんだそうです。
ほんとは訓練センターに返したら行ってはいけないらしいですが・・
よほど気がかりだったみたいです。
何度か行くうちに、自分たちが預かった子犬が盲導犬の訓練から
落ちこぼれて行くのを目の当たりにしたそう。


そして、不適格と判断された犬があまり幸せな待遇を受けてないことを知って
抗議して無理矢理家に連れて帰ったんだそうです。
その時、おうちの方にはパピーウォーカーとして育てている
2頭目の別の子犬もいたらしいんですが・・。
結局、2頭目の子も盲導犬にはなれないことを見届けて引き取ったんだそうです。



 summer2.gif




もうずいぶん前の話なので、今は状況が改善されているかもしれません。
当時は、かなりのショックを受けました。
盲人の方の目となり友となり一緒に歩く盲導犬は素晴らしいことだと思います。
でも、何事にも光と影があるんだなぁ、って。
結局は人の身勝手なんじゃないかなぁ、って。


そこのスタンドさんではその2頭をずっと育てることに決めて
毎日仕事場のスタンドまで2頭と一緒に軽トラでご出勤してる、
とのことでしたw
兄弟のようにそっくりな2頭のレトリバーが
ソファを占領してはお店番をしてる様子にそんな現実も少しほっこりしました。


動物のドキュメンタリーとかタオルなしでは観れないタイプなので
そんなお話を伺いながら、うるうるしないように、しないように、、
とこらえてました。。



うさぎのサイトさんで動物実験反対の話が出たりとか
このような盲導犬を育てるためになれなかった犬たちのこと
ニュースなどで見る動物(弱者)をいじめる事件とか
心痛むことや考えると難しいことがたくさんあるけど、
まずは自分にできることから。


goron.gif 



育てている動物はきちんと責任持って最後まで面倒みたいです。
お別れのことも考えなきゃ・・と考えるだけでつらいですが
たくさん一緒にいてもらってたくさんあたためてもらったから
つらいのも一緒に乗り越えないとね。
(ほんとは考えたくない・・)










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