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2011-03-05  category:  うさ

[うさ]月兎

 



4歳のかおすけ



かおすけがお月さまに行った日のことを。


ブログタイトルの「風花月兎」を始めたころは
ちゃんと地球上にいたかおちゃんだけど、
今はほんとに月兎となっているはず。



かおがその一生を終えたのは2011年2月15日11時のこと。
暫定誕生日3/10まで1ケ月を切った12歳でした。


かおすけは2年前に一度前足を骨折し、
その直後に11歳になった。




kao_kata



動かない

1回目の骨折がなんとかよくなり
お祝いに公園でうさんぽ。
こんなにふんばる11歳!!

帰りはだっこで。


高齢の割に骨も付いて歩けるようになり、生活に不自由はなく
自分で自分のことはできる状態がおととしの夏のこと。


秋頃から骨折の時にかばったためか、筋肉の衰えか
もちろん年齢的に骨も細く弱くなっていて、
だんだんよろよろするようになった。

段差が苦手になり、足を踏ん張るのがつらいようで
足が開いてしまうため前足をクロスしたりして
本人なりに工夫してたみたい。
それでもすごい食欲。
2009年の11月頃から高齢によるものと思われる
白内障の症状が出た。



正直、12歳の誕生日を迎えられるのかと思っていたけど
かおは持ち前のおっとりマイペースの性格が幸いしたのか
一定の衰え以降同じ状態でおじぃうさとして元気に暮らしてた。

てか、気に入らないことに「ふっ」っと怒ったり
好きな食べ物にそこまで・・・ってくらい食らいつく姿は結構見事だった。
"早く、よこせ"
って。



そして12歳の夏の始まり
梅雨が明けて急に猛暑に突入した7月に2度目の骨折。

前回と違う方の前足。



2回の骨折とも「自然治癒」にしたけど
病院の先生から

"お歳だし、このまま歩けないかもしれないですし
介護が始まると思ってください"
と言われた。



最初の骨折治療は普通に過ごしながら
左前足を床に着けない状態だったけど
2回目の去年は、もう筋肉も骨も片方では支えることができないので
寝たままとなる。

骨が付くまでの2ケ月寝たままなら
歩いたり座ったりの筋肉は維持できないだろう。




2010年の記録的な猛暑を私はかおのお世話に終始した。

とにかく暑さに気をつけて体力をこれ以上落とさないように
少しでも栄養を補給して。

強制給餌という粉末の栄養をポンプで飲ませ続けることを
覚悟したけど、かおすけは秋頃には、普通のペレットや
野菜で過ごせるようになっていた。



最初の頃は家で寝かせて出かけても
帰るととんでもない方向に動いていた。

本能で動きたいのと、うさは本来綺麗好きなので
おしりとか汚れたままが嫌で背中でずりずりしていたらしい。

水を固定して出かけても、本人が動くから・・
試行錯誤したけど何をやってもダメ。

そんな毎日が試行錯誤の介護が半年以上過ぎていた。



元が寝たままのところを抱っこしてごはん食べさせたり
水を飲ませたり体の向きを変えたり。

なるべく寝たままの皮膚の状態が悪くならないようにするんだけど
小さなうさでもかなり大変。

そんな毎日の中で自分もどこか鈍感になっていたかもしれない。
普通に動いていたら、具合が悪いの気づき易いけど・・・




かおは2011の年明けも普通に迎えていて、
これなら3月の誕生日を迎えて13歳になれるかなと思っていた。

1月の下旬にトイレが出にくいような感じがあって、
それに目やにがやけに出てかわいそう。

かおすけはおしりが汚れるのが嫌なのか
私が起こした時にトイレするようになっていて・・

私が家にいるようになってからは

"ふぅー、ふぅー"

と足をバタバタさせて
トイレや水の合図を送るようになっていた。

目薬と
もしかしたら胃腸の具合が悪くてトイレしにくいかもしれない
との素人考えで病院に連れて行こうとしていた。




寒波が続いてたので、考えているうちに数日経過。
2/12に病院へ。

体重が1.2キロ弱だった。

健康な時は2キロあったのに。

先生には

"この子は1週間後はわからないと思ってください"

"1日単位で見てあげてください"

と言われた。


高齢とはわかっていたけど、いざ言われるとショックだった。
一応レントゲンと血液検査をしてもらった。
症状からして高齢と脱水症状がひどいとのこと。
食べていても栄養になってなかったなんて。。



脱水症状の時は腎臓が悪いことが多いけど、
数値的にはさほどでもない
とのことで点滴だけしてもらった。
点滴で様子を見ましょうとのことで

"2/14にまた来てください"

と言われた。




病院から帰ってもかおすけはいくぶん元気がないものの食欲はあった。
2/14は天気予報通り大阪も大雪となった。

先生の言うとおり点滴に行くべきか
寒いから止めるか
迷ったけど、やっぱり先生に判断してもらう方を選んで
病院に連れて行った。

体重はまた減ってほぼ1キロとなっていた。
点滴をしてもらって帰ってきた。

寒い中、体力消耗させたんじゃないかと後悔し始めていた。
かおのお出かけバックにも雪が積もっていた。



いすに足・・



考えればほんとに急変だった。

その夜からほとんど食べ物も強制給餌も受け付けなくなった。

時間をおいてまたあげてみようと思ってはいたが
抱っこした時にかおはいつもと比べて全然力が入ってない感じ。

今夜が山かもしれないと思い
起きて見守っていた。
この日に限って友だちが来ていたのでかなり心強かった。。。



夜中に抱っこせずに寝かせて
水や給餌をポンプであげようとしてもほとんど反応しない。
朝7時頃も同様。


抱っこしても呼吸が速く、力が入ってない様子。
自分でもその時が近づいていることに動揺しながら
でも、ちゃんと見届けたいと思った。


寝かせたまま、なでたり話しかけたりしていた。


かおは意識が遠のいているようで
名前を呼んでも反応はしてくれない。

10時を過ぎた頃か
触ったかおの体温が下がっていることに気付いた。
ほんとに、ほんとにお別れなんだね。




少しだけ苦しんで
かおすけは眠りにつきました。

かおすけが最後に振り上げた足が
前右足だけとても高く振り上がっていて
その足がスローモーションのようにゆっくりと下りていきました。

















かお


大往生だよね、そうだよ・・・
でも嫌だーーー!!!!




たくさん元気で生きて
あまり苦しまずに幸せなのかもしれないけど

もっと心配させて
何日も寝ずに見守るほど
私を一緒に苦しめてほしかった



お利口さんで、お別れの時までお世話かけずなんてずるいよ




自分で乗ってるの
結構な高さのこの椅子に、自分で乗っていた頃もあった

私がいるときは乗らずに
冬の寒い時に家に帰ると椅子の上にいた






 



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